drawtonomy と SUMO netedit
SUMO netedit
Section titled “SUMO netedit”netedit は、DLR が開発するオープンソースの微視的交通シミュレータ Eclipse SUMO に同梱された 2D ネットワークエディタです。道路ネットワークを構築・編集する役割を担い、交通シミュレーションのツールチェーン全体の入口として位置づけられています。
SUMO ドキュメント に記載されている主な機能は次のとおりです。
- 道路ネットワーク要素 (エッジ、レーン、交差点、接続、信号機) の 2D 編集。
- 交通需要の編集 — 車両、歩行者、経路、車両タイプ。
- 付加インフラ — バス停、検知器、可変速度標識。
netconvertを通じた OpenDRIVE の取り込みと書き出し (OpenDRIVE 1.4 は概ね対応。ただし曲線はポリラインにサンプリングされ、交差点形状は再生成されるため変換に損失が発生します)。- Eclipse Public License のオープンソース。Linux と Windows 向けのデスクトップビルドを提供。
シミュレーションで実際に交通を流すための道路ネットワークを組むなら、そのシミュレータに付属している netedit が自然な選択です。
drawtonomy が役立ちそうな場面
Section titled “drawtonomy が役立ちそうな場面”drawtonomy は 2D 俯瞰の運転シーンを扱うブラウザツールです。netedit や SUMO が前提とする「多数の車両を需要モデルで流す」SUMO 系のミクロ交通シミュレーションは持っていません。一方で、作成した OpenSCENARIO シナリオはブラウザ内で実行できます (数体の名前付きアクターによる台本形式の Storyboard を esmini-WASM 上で実行し、再生を確認できる 3D プレビュー も備えています)。これは netedit / SUMO とは違う種類のシミュレーションです。OpenDRIVE のエクスポートは <junction> プリミティブと <signal> としての標識を出力できますが、その接続関係が確実にラウンドトリップするのは、インポートした .xodr を未編集のまま持ち越す場合で、手描きのレーンから新しい junction ジオメトリを生成するのはまだ精度が低いです。
netedit と一緒に使うときに drawtonomy が補える点です。
- インストール不要のブラウザスケッチ面として、シミュレーション用ネットワークを組み始める前に交差点やレーン合流のレイアウトを手早く確かめられます。
- 論文やスライドで説明するネットワーク図の素材として、再編集できる
.drawtonomy.svgを残せます。 - SUMO のフローモデルではなく、OpenSCENARIO プレイヤー上で台本形式の Storyboard を動かしたいとき、シナリオを作成してブラウザ内で実行できます。詳しくは シナリオエディタ を参照してください。
両方を使う場合の自然な分担として、シミュレーションするネットワークは netedit、その説明図は drawtonomy、というイメージが合います。
同じオープン道路ネットワークエコシステムの中で
Section titled “同じオープン道路ネットワークエコシステムの中で”netedit と drawtonomy はどちらも 2D で動作し、どちらも ASAM OpenDRIVE に接点を持っています。netedit は netconvert 経由、drawtonomy はエクスポーター経由です。SUMO は微視的交通シミュレータであるため、両者の関係は競合というより連携に近いものです。二つのレイヤーがどうつながるかは SUMO エコシステムページ で整理しています。同じ OpenDRIVE を異なる角度から扱うツールとしては、LaneMaker、Truevision Designer、Blender DSC があります。それぞれが同じエコシステムの別の部分を担っています。
- OpenDRIVE とは
- Eclipse SUMO (エコシステム)
- シナリオエディタ — OpenSCENARIO シナリオをブラウザで作成・実行します。
- drawtonomy vs LaneMaker