ブログ・技術記事向けのシナリオ図版
自動運転・自動運転車・ADAS をテーマにした技術記事を書くときには、たいてい「自分が今扱っているシナリオの図」が必要になります。説明したい交差点、コーナーケース、コードが扱っているレーン構成 — どれも、本文の前にぽんと貼りたい一枚絵です。drawtonomy は こうした図 を、Web 向けに整えた形式で書き出すのに向いています。
このページは 自動運転の論文向け図版 のブログ・記事版です。キャンバスは同じで、出力側の制約だけが違います。
ブログ・記事向けの図に必要なこと
Section titled “ブログ・記事向けの図に必要なこと”論文向け図版とは要件が少しずれます。
- そのまま貼れる。Markdown / MDX / Zenn / Qiita / note / Substack / Ghost の編集画面に、変換なしで貼れることが望ましい。
- ライト・ダーク両モードで読める。多くの技術ブログがダークモードに対応しています。図もどちらの背景でも読める作りにするか、ダーク版を別に用意します。
- 軽い。1 枚 4 MB の PNG はページの読み込みを重くし、SEO にも効きます。SVG か、適切に圧縮した PNG が標準的な選択肢です。
- OG 画像にも転用できる。記事を X(Twitter)、LinkedIn、Bluesky、はてなブックマークで共有したときに OG 画像として使われるのは、たいてい本文の図そのものです。縦横比と、サムネサイズでの読みやすさが効きます。
- 後から編集できる。記事はあとから直すもの。図も「描き直し」ではなく「編集」で更新できる必要があります。
drawtonomy の標準フォーマットは、これらにそのまま乗ります。
.drawtonomy.svg(drawtonomy 独自の SVG 形式) は正規の SVG として HTML / Markdown / MDX のどこにでも貼れ、しかも drawtonomy で開き直せば再編集できます。- PNG エクスポート は高 DPI で出せるので、SVG が使えない先(LinkedIn の OG プレビューなど)でも問題ありません。
- 無限キャンバス で広めに描いておけば、OG 画像のアスペクト比に合わせて切り出すのが容易です。
典型的な記事向けの図を作る一連の流れは、たとえば次のようになります。
- 何を 1 枚で言いたいかを決める。1 つの図につき主張は 1 つ。パイプライン全体を 1 枚に詰め込もうとしない。
- drawtonomy.com で描く。道路・レーン・交差点・車両・歩行者・軌跡・テキストラベル。
- ライト / ダーク両方で見えるスタイルにする。
#fffの背景でも#1a1a1aの背景でも読める色を選ぶ。純白の線(ライト背景で消える)と純黒の線(ダーク背景で消える)は避け、中間グレーを基調にすると両方で読めます。 - キャンバスのトリミングを決める。重要な部分が中央寄りに来るように構図を決める。同じ図を OG カードにも使うなら、おおよそ 1200 × 630 で収まる構図にする。
.drawtonomy.svgで保存する。これが編集可能なソースです。技術記事の多くは公開後に少なくとも 1 度は更新される(typo 修正、訂正、続編記事との関連図追加など)ので、.drawtonomy.svgを残しておくと、更新が「描き直し」ではなく「編集」で済みます。- 実際に配布するアセットを書き出す。同じシーンから:
.pngを 1200 × 630 で OG カード用に(LinkedIn / X / はてなブックマークのプレビュー)。- フラット SVG を記事本文用に — ブログプラットフォームが
.drawtonomy.svgよりも素の SVG を好む場合に使います(モダンなプラットフォームならどちらも有効な SVG として扱ってくれます)。
- 貼る。ブログエディタにドロップ。代替テキスト(alt)は必ず書く。検索エンジンとスクリーンリーダーの両方が頼りにします。
サイズの目安
Section titled “サイズの目安”SVG であれば解像度は関係なく、レイアウトに合わせて自動でスケールします。PNG で出力する場合のおおよその目安は次のとおりです。
| 用途 | サイズ |
|---|---|
| 記事本文の図(横幅いっぱい) | 1600 × 900 |
| 記事本文の図(半分幅) | 800 × 450 |
| OG / 各種 SNS の共有カード | 1200 × 630 |
| X(Twitter)カード | 1200 × 600 |
| LinkedIn の共有画像 | 1200 × 627 |
| GitHub README のヒーロー | 1200 × 600(README のレイアウトに合わせて) |
Markdown / MDX (Zenn、Qiita、Astro、Next.js などの MDX ベースのブログ):
HTML でダークモード版を用意する場合:
<picture> <source media="(prefers-color-scheme: dark)" srcset="./cut-in-dark.svg"> <img src="./cut-in.svg" alt="カットインシナリオ:自車 90 km/h、カットイン車両は相対 +20 km/h"></picture>GitHub README に貼って、リポジトリの OG プレビューとしても使う場合:
技術記事ならではのスタイル指針
Section titled “技術記事ならではのスタイル指針”- 1 シナリオ 1 枚。3 つの場合を比較する記事なら、3 つの図を描く。1 枚に詰め込まない。
- 注釈は図の中に。短いラベル(「TTC = 2.5s」など)は図に埋め込む。長い説明は本文に。
- シリーズで自車の見た目を揃える。連載記事の場合は、シリーズを通して自車の色・形を固定する。
- シミュレータのスクリーンショットは避ける。drawtonomy で描いた汎用的なシナリオ図なら、出典・再利用権の問題が起きません。
このやり方に向かないこと
Section titled “このやり方に向かないこと”- フォトリアルなイラスト。drawtonomy は厳密に俯瞰 2D です。センサー視点のレンダリングは、シミュレータのスクリーンショットを使ってください。
- アニメーション。drawtonomy が書き出すのは静止画です。「時間とともにカットインが進行する」ような動きの説明は、静止画を複数枚並べるか、OpenSCENARIO に書き出して esmini で再生したものを録画する形にします。
- 自動運転の論文向け図版 — 学術論文版の流れ。
- 設計レビュー用のスライド図 — スライドデッキ版の流れ。
- カットイン・車線変更・非保護左折の図 — 記事に頻繁に出てくるシナリオの描き方。
- シーンを書き出す — SVG / PNG / PDF / EPS の詳細。