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ADAS テストシナリオの下書き

前方衝突警告、自動緊急ブレーキ、ACC、車線維持支援、死角モニタなど、ADAS の機能にはそれぞれテストカタログがあり、各エントリにはシナリオの図(レーン構成、登場物、トリガ、期待される応答)が必要になります。

drawtonomy は、こうした図を素早く作るのが得意なツールです。

drawtonomy と相性のよい ADAS シナリオ

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代表的なものをいくつか挙げると:

  • Cut-in — 隣のレーンの車が、短い TTC で自車レーンに入ってくる。
  • 先行車の急減速 — 自車の前方車両が強くブレーキする。
  • 合流 — 自車が加速車線から本線に合流する。
  • 静止障害物 — 停車中の車両や落下物に自車が接近する。
  • 歩行者横断 — 縁石側からさまざまな距離で歩行者が出てくる。
  • 保護なし左折 — 自車が対向車両を横切って左折する。
  • ラウンドアバウト進入 — 自車が中の車両に道を譲って進入する。
  • 交差パス — 交差点で、自車と垂直方向の車両が衝突しそうになる。

レーンのテンプレートをひとそろい作っておけば、各シナリオは 5 〜 10 分の作業で済みます。

  • テスト計画書、設計レビューのスライド、レポートにそのまま貼れる、見やすく後から直しやすい図。
  • 何度も使い回せる道路テンプレートとシナリオのバリエーション。
  • 必要なら、シーンの動きを esmini で確認するための zip も書き出せる。
  • そのままリグレッションスイートに投入できるシナリオ。drawtonomy の OpenSCENARIO 出力は仕様の一部にとどまり、パラメータ走査・条件付きトリガ・複雑な Storyboard は含みません。
  • 安全性ケースの定量分析の成果物。drawtonomy が作るのは絵であって、分析そのものではありません。

実際のテストパイプラインで回るシナリオが必要であれば、XML を手で書くか DSL から生成する前提になります。drawtonomy はレイアウトを担当し、テストロジックは別レイヤです。

  1. チーム用の道路テンプレートを最初にいくつか作る。2 車線道路、3 車線高速、4 方向交差点、T 字路、ラウンドアバウトなど。それぞれを .drawtonomy.svg ファイルとして保存しておき、新しいシナリオを書くたびにこれらを出発点にします。
  2. テンプレートを複製して登場物を置く。Vehicle テンプレート(セダン、バス、トラック、バイク)を使うと、登場物の種類が一目で分かります。
  3. トリガに注釈を入れる。Text ラベルと目立つ色の矢印で、テスト条件が成立する瞬間(例:「歩行者が自車レーンに進入、TTC=1.5s」)をはっきり示します。
  4. .drawtonomy.svg(drawtonomy 独自の SVG 形式)で保存する。これが編集可能なソースです。テストパラメータが変わったら、同じファイルを開き直してオフセットや TTC ラベルだけ変えて出し直せます。レーンのジオメトリ・登場物の配置・Path 矢印は完全にラウンドトリップ復元されます。
  5. 同じシーンから書き出す。テスト計画書・スライド・レポート向けには PNG(または PDF)、シーンを動かしたいなら esmini バンドル。

各シナリオに対して、対応する OpenSCENARIO 1.3 ファイルを書き出して esmini などで再生できます。詳しい流れは OpenSCENARIO を書く前の下書き を参照してください。

  • パラメータ走査:drawtonomy は 1 シナリオ単位の道具です。「TTC を 0.5 秒から 3.0 秒まで 0.1 秒刻みで」というのは、コードでバリエーションを生成する流儀にします。
  • 安全性ケースの定量分析:専用のツールを使ってください。drawtonomy は図を担当し、分析は別レイヤです。